3.6 電極特性（測定例）

ＰＦＣＥグラファイトカーボン電極は、ＧＣ電極と同様に水溶液系だけでなく各種有機溶媒系でも感度のよい測定が可能です5。また従来の電極材に比べて電極反応特性が優れているために、例えば電気化学的な計測が比較的困難である水溶液中での鉄の微量定量が可能です6。

また、ベンゾキノン等の生体関連物質を高感度に測定することができ7、ＮＡＤＨ（デヒドロニコチンアミドアデニンディヌクレオチド）の酸化電流を低電位で再現性よく測定することも可能です8。
さらには従来の電極材では測定できなかった、スチルベン等の有機光伝導体材料物質の測定も可能になりました9。

図6.経時とCV曲線変化

引用文献

1）須田, 川窪, 金子, 根岸, 山田；第18 回炭素材料学会要項集2 Ｂ 14（1991）
2） KANEKO,NEGISHI,SUDA,KAWAKUBO；DENKI　KAGAKU,61,920-921（1993）
3）川窪, 須田, 根岸, 金子；第20 回炭素材料学会要項集P015（1993）
4）金子, 根岸, 川窪, 須田, 青木, 荒又, 池内, 内山, 長谷部, 木下, 楠, 高村；第
39 回ポーラログラフィーおよび電気分析化学討論会要項集1B-2
5）市村, 吉川, 金子, 根岸；第39 回ポーラログラフィーおよび電気分析化学討論会要
項集1B-1（1993）
6）本仲, 増田, 池田, 金子, 根岸, 川窪, 須田；第39 回ポーラログラフィーおよび
電気分析化学討論会要項集1B-3（1993）
7）高山, 木下, 池田, 金子, 根岸, 川窪, 須田；第38 回ポーラログラフィーおよび
電気分析化学討論会要項集B7（1992）
8）木下, 須田, 川窪, 臼井, 池田；臨床化学22　185-189（1993）
9）井上, 友成, 水本, 河内, 今井；第39 回ポーラログラフィーおよび電気分析化学討
論会要項集1B-7（1993）