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2-5 CV測定

電気化学 測定テクニックの1つである、サイクリックボルタンメトリー(CV)測定の実測例

  • 試料溶液の調製-2 mM K3Fe(CN)6溶液(支持電解質として1 M KNO3含む)
  1. 16.5 mgフェリシアン化カリウム(特級)をビーカーに入れる。
  2. 2.53 g硝酸カリウムを同上のビーカーに入れる。
  3. イオン交換水を加え溶解させ、25 mLメスフラスコに移してメスアップする。
  • 測定電極
  1. Au作用電極 Φ1.6(No.002014)
  2. Ag/AgCl参照電極(No.012167)
  3. Ptカウンター電極(No.012961)
  • 使用機器
  1. ALSモデル600D電気化学アナライザー(No.012312)
  2. CS-3AセルスタンドVer1.1(No.012779)
  • 測定条件
    条件は以下のとおり、スキャン速度のみ0.5 , 0.25 , 0.1 , 0.05 , 0.25に変えて測定
    画面上で電位-電流データポイントをモニター表示します。
fig2-5.jpg
図2-5 測定条件



ALSモデル600D 電気化学アナライザーによるサイクリックボルタモグラム例など

fig2-6.jpg
図2-6 ALSモデル600D 電気化学アナライザーによるサイクリックボルタモグラム例(重ね書き表示)



fig2-7.jpg
図2-7 ピーク電流値のスキャン速度依存性



拡散支配の可逆過程の場合、*ip=2.69x105n3/2AD1/2Cv1/2に従って、図2-7のようにピーク電流値はスキャン速度の平方根に比例する。また、この直線の傾きから拡散係数なども求められる。


*R.S. Nicholson, I.Shain, Anal.Chem.,36,706(1964).


目次:サイクリックボルタンメトリー(電気化学 測定テクニック)

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