4-0-4 非水溶媒系参照電極の使用法
電気化学 測定の際、サンプルホルダー9 mm⌀ を参照電極のダブルジャンクションとしてご使用いただけます。
非水溶媒系参照電極は直接サンプル溶液の中に浸しますが、参照電極内部、支持電解質溶液中の支持電解質が、イオン透過性ガラス内で測定対象のサンプル及びサンプル溶媒と反応し、目詰まりを起こすことが考えられる場合、サンプルホルダー9 mm⌀(図1)を使用して下さい。
- 非水溶媒系参照電極を直接サンプルの中に浸すのではなく、サンプルホルダーの中に支持電解質溶液を入れ(図2)、サンプルホルダー先端のイオン透過性ガラスに気泡が付着していないかを確認します(もし気泡が付着していたらサンプルホルダーを振って気泡を取り除いて下さい)。気泡が付着した状態で使用するとイオンの透過性が異なりますので、印加電位が変化する可能性があります。
- 次にサンプルホルダーの中にRE-7N非水溶媒系参照電極を挿入します(図3)。参照電極の位置はOリングを上下して決めてください。
- サンプルホルダーに充填する支持電解質液は参照電極に用いる溶液と同じにすることにより印加電位を一定にします。
このような方法で参照電極を使用したい場合のセルは、サンプルホルダー9 mm⌀が使えるSVC-2ボルタンメトリー用セルをお勧めします。
新品のサンプルホルダーを使用する際には、イオン透過性ガラス部分を使用する液体の中に一晩浸漬しておきます。イオン透過性ガラスのポーラス部分に使用する液体が浸透することによりイオンが透過できるようになり、サイクリックボルタンメトリー等の実験を行うことができます。