6-5 カーボンペースト電極の作製
電気化学 測定に使用する、カーボンペースト電極の作成方法を説明します。
この電極の特長はカーボンペーストを充填し研磨する毎に新しい電極ができることです。
作製の際、カーボンペーストが衣服に付くと汚れてしまいますので、白衣を着用してください。(白衣を着用!)
カーボンペーストは水系に溶解する化合物の研究を行なう場合、例えば、化学物質とカーボンペーストを混合して化学修飾電極の作製、酵素とカーボンペーストを混合して酵素電極の作製が手軽にできます。
カーボンペーストは有機溶媒に溶けてしまいます。
使用しない場合、カーボンペーストはコンタミを起こし易いので、バイアルを締めて保存して下さい。
カーボンペースト電極作製の過程
以下の図は、フローセル用作用電極で説明していますが、作製過程はCV用作用電極でも同様です。
図6-6.電極の孔からカーボンペーストを先の尖った器具(楊枝など)で取り除く
図6-7. スパーテルで電極の孔にカーボンペーストを山盛りする
図6-8. カーボンペーストを電極の孔に固く充填する
図6-9. 平らな紙の上で余分なカーボンペーストを取り除く
図6-10. カーボンペースト電極面を平らな紙の上で研磨する