トップページ > 電気化学 測定用 電極・セル > 作用電極ラインナップ > 作用電極の概要
1-1. サイクリックボルタンメトリー測定
1-2. 作用電極の選択
1-3. 微小電極によるCV測定
1-4. 作用電極の種類について
1-5. 作用電極の形状
1-1. サイクリックボルタンメトリー測定
電気化学 測定テクニックの1つ、リニアースイープテクニックは初期電位から最終電位の間、一定のスキャン速度で電流応答をサンプリングしながら測定します。サイクリックボルタンメトリー(CV)は最終電位に到達すると、スキャン方向が逆転して再度スキャンします。前方向(forward)スキャンで生成された電気化学反応物質は逆方向のスキャンで可逆性が調べられます。
この特長によりCV測定が広く利用されています。
下図に示すようなポテンシャル波形を印加すると、CV波形により物質に関する次の情報が得られます。
2.酸化・還元種の吸着の有無
3.反応速度定数
4.反応機構
5.電気化学的に可逆または不可逆
6.標準酸化還元電位
E0=(Epa+ Epc)/2
7.電子移動数
△E=Epa- Epc=58/n
n:分子当たりの電子移動数
David K.Gosser,Jr.,Cyclic Voltammetry Reaction Mechanisms,VCH Publishers,Inc1994.