電気化学測定用電極

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6-1. CVSとは

銅メッキを行う場合、銅の析出構造は非常に不安定で脆いため電気メッキ槽に添加剤を加え、メッキ品質、性能を改善させます。主な添加剤として光沢剤、キャリアー、レベラー等が使用されています。

この添加剤をどの程度加えるか(メッキ品質を向上させるか)を確認する方法のひとつに、CVS(繰返しサイクリックボルタンメトリーストリッピング法)があります。CVSにより、メッキのしやすさや、剥離のしやすさが確認できます。

CVSは電気化学 測定テクニックのひとつです。回転電極装置を用いることにより理想的な拡散状態が得られます。メッキ液に3種類の電極、作用電極、参照電極、カウンター電極を浸漬し、CVS測定が可能な電気化学アナライザーで作用電極に対し電位をスキャンします。
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作用電極は電位スキャン方向によりアノードまたは、カソードになります。作用電極がアノードの場合、電流はプラスとなり、カソードの場合、マイナスとなります。酸化反応は分子またはイオンから電子を引き抜くこととして定義され、反応は電気化学セルのアノードで起こります。

一方、還元(分子またはイオンに電子を与える)はカソードで起こります。電流はY軸にプロットされ、電圧はX 軸にプロットされます。銅メッキの場合還元領域で銅イオンの析出が起ります。還元電位から酸化電位に電位を反転させますと、析出した銅イオンの剥離が起こります。
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