QCMTフローセルキット
QCM(水晶振動子マイクロバランス)Tフローセルキットは非常にシンプルな構造のため、多くの装置でご利用いただけて取り扱いが簡単です。
EQCM、QCM測定は温度変化を受け易いため、温度が一定になるようにTB-1 電子冷却恒温槽に水晶振動子をセットしたQCMフローセルを入れます。サンプル溶液を入れた後、測定を開始します。本セルはEQCM、QCM測定に利用できるよう設計されています。EQCM測定では、RE-1B、RE-7N、RE-1CPなど通常サイズの参照電極が使用できます。
(※EQCM:電気化学 測定とQCM測定を同時に行う測定方法)
- 商品詳細
- 測定例
- 水晶振動子
- 応用
a:静止状態、b;85、c:110、d:140、e:160、f:190 μL/minにて2 mM ジチオジプロピオン酸を添加したPBSを通液した。ベースラインが安定であることがわかる。
avidin(2 mg/ml)、ethanol amine(5 mM)、BSA in PBS(1%)、Biotin-Allo A lectin(0.05 mg/ml, in 1%BSA)、galactose-carrying polymer(1 mg/ml, in 1%BSA)、PBSの順に添加し、周波数の差分を経時変化で表したもの。
10 MHz水晶振動子は厚みが0.16 mmに相当します。周波数を上げることは水晶振動子の厚みが薄くなり、取扱いが困難になります。水晶振動子の周波数については、取扱いと分解能を考慮する必要があります。
当社では2種類の表面状態の水晶振動子を用意しています。未研磨状態の水晶振動子と表面研磨した水晶振動子があります。
標準品は表面研磨した製品です。表面研磨した水晶振動子面には接着層として10 nmのチタンを固定した上で100 nmの金を蒸着し、表面は研磨してあります。一般的なQCM、EQCMの測定では、表面研磨した通常の水晶振動子のご使用をお勧めいたします。
但し、EQCM測定をする際、比較的長い時間で高い電圧をかけたい場合、チタン等の接着層が計測上問題になる可能性がありますので、未研磨状態の水晶振動子をご利用ください。未研磨のタイプは水晶振動子面に直接金属が蒸着してあります。しかし、接着層がないために、水晶振動子面から剥がれ易くなります。商品コードをクリックするとWEB見積書に自動入力できます
商品コード 商品および明細 周波数 013610 水晶振動子Au(5個入) 7.995 MHz 013447 水晶振動子Pt(3個入) 7.995 MHz 012772 水晶振動子[ブランク](5個入) 7.995 MHz
ALS400シリーズでのご使用方法について
ALS400シリーズのオシレーターとの接続は、水晶振動子の向きにご注意ください。
サンプル溶液と接する電極面と、オシレーターの緑(ワーキング)のケーブルを接続するようにしてください。
接続方法が逆だと、正しい測定ができません。
EQCMセルとしての応用
EQCMは電極反応生成物の吸着・脱離、金属の電解析出等、電極表面で起きる種々の現象の研究に有効です。
QCMフローセルキットを上下反転することで、EQCM セルとして利用できます。
EQCM の電極(水晶振動子)を作用電極として電解すると、電解中に電極上で起きる質量変化を振動数の変化として同時測定ができます。
サイクリックボルタメトリー(CV)と同時に振動数変化を測定すると、電極表面で発生する変化を電流と質量の両面から追跡でき、貴重な知見を得ることができます。
また、リニアースィープボルタンメトリー(LSV)やクロノアンペロメトリー(CA)、
アンペロメトリー(i-t)、クロノポテンショメトリー(CP)と同時に振動数変化を測定できます。
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