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電気化学におけるインピーダンス測定 Vol.5

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更新日:2006-11-24

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『生物化学領域での応用』

元東京大学工学部 助教授
渡辺 訓行
(ビー・エー・エス株式会社 顧問)
講師のプロフィール

【本編内容】(本編 約55分)

  1. スタート
  2. キャパシタンスや電子移動抵抗の変化
  3. 典型的なナイキストプロット表示
  4. 典型的なボードプロット表示
  5. 測定系の一例
  6. インピーダンス測定によるイムノセンサー
  7. redox反応
  8. たんぱく質の吸着性
  9. バイオセンサー
  10. DNAプローブ
  11. チオール基による違い
  12. 核酸塩基による違い
  13. レドックスポリマーの固定
  14. aGEMによる違い
  15. 特徴

【概要】

今回は生物化学への応用をテーマにお話します。この領域におけるインピーダンス測定の利点として、(1)ラベル化の必要がない(2)測定が迅速(3)得られる情報が豊富(4)分解能が高い、などが挙げられます。基本的には抗原-抗体反応や核酸のハイブリダイゼーションの影響による、キャパシタンスや電子移動速度の変化を測定するわけですが、この方法では外部から加える摂動が小さくて済み、サンプルへの影響が少ない(非破壊・無浸襲)ことも特徴の一つと言えます。具体例として、金電極を用いたたんぱく質(FN、BSA、IgG)の吸着、DNAセンサーへの応用、白金電極を用いたB型肝炎抗体(HBsAb)による抗原測定センサーの構築例、プローブイオンを使わず、電極自体にポリマーをコートすることによって、Reagent-Freeセンサーとして利用する方法を紹介します。バイオセンサーにはいろいろな方法が存在しますが、一つの方法としてインピーダンス測定もある、ということを覚えておいていただければ幸いです。