「ビー・エー・エス電気化学セミナー2016 第2回」は大盛況のうちに終了しました
2016年11月8日(火)、曳舟文化センター レクリエーションホールにて、当社主催の「ビー・エー・エス電気化学セミナー2016 第2回」を開催しました。当日は、遠方のお客様にも多数ご参加いただき、大盛況のうちに終了することができました。
誠にありがとうございました。
セミナーの様子 <レクチャー 第1部>
今後も、お客様のご希望に添えるようなセミナーを開催してまいります。
またのご来場を、社員一同心よりお待ちいたしております。
ビー・エー・エス電気化学セミナーのお知らせ
日頃より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、来る11月8日(火)、電気化学測定を必要とされている研究者の方々を対象にしたセミナーを開催致します。
電気化学の基礎的な理論と測定方法を中心にしたレクチャーと、実際の計測装置を使ったデモンストレーションによるセミナーです。
前回も好評で、このような感想を頂いております。
理論もくだいて説明してもらえて分かり易かった。 デモンストレーションが実際に見られてイメージがつきやすかった。 大変わかりやすく、事例も豊富で参考になりました。 インピーダンス測定の理解が深まった。 今まで気になっていたことについて質問できて良かった。 個別質問で様々なことが聞けてとても勉強になりました。 相談コーナーを目的に参加しましたが、大変有意義でした。 原理から説明いただけたので理解がスムーズでした。 電気化学の基礎を学ぶことができた。 回転電極法と分光電気化学測定について、特に理解できた。 回転電極装置を実際に回転させてLSV測定をしたことがなかったため、実演を見て興味を持った。 実物を見られたことで、これからの実験準備に役立った。 実際の使用方法を見ることができ、理解が深まった。 デモンストレーションは、導入のイメージがわきました。
今年度の開催は今回が最後ですので、電気化学をこれから始められる方、測定等でお困りの方、
電気化学の理解をより深めたい方は、この機会に是非ご参加ください。
■ 参加費用: 6,000円(税込)
お申し込み後、弊社からお送りする郵便振替用紙にてお支払い下さい(振替用紙到着後、1週間以内にお願い致します)。
また、一旦お振込み頂きました参加費につきましては返金できませんのであらかじめご承知おきください。
■ 日時: 2016年11月8日(火) 10:10〜17:00
■ 場所: 曳舟文化センター レクリエーションホール
東京都墨田区京島1-38-11
曳舟文化センター地図(グーグルマップ)
■ 主な参加対象者: 分析化学、有機電気化学、錯体化学などの分野でこれから電気化学計測を始める方、あるいは電池関連の基礎的な知識を確認しておきたい方々(応用編の講演もありますが基礎を中心とした内容のセミナーです)
■ 定員: 30〜40名
■ プログラム
[10:10〜12:10] レクチャー 第1部 |
[10:10~11:00] 「電気化学の基礎(電池分野を中心に)」 元東京大学工学部 助教授 渡辺 訓行 (ビー・エー・エス(株) 顧問) ◇渡辺先生からの紹介コメント◇ 電解セルと電池の相違点から始まって、電池の役割、種類、要点などについて、電気化学の基礎的な考え方を踏まえて解説する。 |
[11:00~11:40] 「電気化学測定用電極の基礎-その原理と役割」 ビー・エー・エス(株) R&Dラボ 手塚 敬之 ◇概要◇ 電気化学は金属や炭素のような電子伝導体と電解液などのイオン伝導体とが界面を形成するとき、その界面上で行われる目的とする物質の酸化還元反応を主に取り扱う学問です。 そしてこのときの電子を伝導する物質やその界面を一般に「電極」と呼んでおり、電気化学測定では作用電極と呼ばれる電極の界面で起こる現象を電気信号として取り出して、その変化を観察することが行われます。 今回の説明ではこの電極界面で行われる現象とそれに対する考え方の基礎、使用される3種類の電極(作用電極、参照電極、対極)の役割について概説します。 |
[11:40~12:10] 「回転電極法の基礎と応用」 ビー・エー・エス(株) R&Dラボ 小野 絢貴 ◇概要◇ 一般的な電極反応は物質移動過程と電荷移動過程を含んでおり、反応解析が複雑になります。回転電極法は物質移動過程を強制的かつ簡単にコントロールできる測定法であり、得られる電流についても計算式が与えられており定量的な分析などに適した測定法です。 今回は電流値の解析法などの回転電極法の基礎と、その応用例として酸素還元反応の測定をご紹介します。 |
[12:10〜13:00] お昼休み |
[13:00〜14:20] レクチャー 第2部 ※英語での講演です。当日の日本語訳はございません。 |
[13:00~13:50] 「光化学センサー(オプトード) - 原理と応用」 [原題:Optical Chemosensors (Optodes)– Principles and Applications] Prof.Ingo Klimant (University of Technology Graz Institute of Analytical Chemistry and Food Chemistry) ◇Prof. Ingo Klimantからの紹介コメント◇ 光化学センサー技術の基礎についての講演です。光ファイバー技術、標識化学および材料化学における発光スペクトルの基本的な内容です。 ・オプトード(optical-electrode)を用いた酸素、pH、二酸化炭素、イオン種及びグルコースなどの各種パラメータをモニターする概念についてお話しします。 ・光センシング材料と様々な計測器を組み合わせてのストラテジーについてもご紹介します。光学センサー技術の幅広いバリエーションをご理解いただけることでしょう。 ・高い空間-時間分解能による検出例として、非接触でのモニタリングおよび細胞内センシングをご紹介します。 ・測定対象の化学種の2次元マッピングのための画像化技術への応用について例示します。 ・最後に、環境モニタリング、診断学および生命科学、またプロセス制御における様々なセンサーアプリケーションを紹介します。 |
[13:50〜14:20] 「Pyroscience社の光学式酸素モニターシステム:概要・原理・アプリケーション・新製品のご紹介」 [原題:Optical oxygen sensor systems from Pyro Science: overview, principles, applications and new products] Dr. Andrea Wieland (Pyro Science GmbH) |
[14:20〜14:30] 休憩 |
[14:30〜16:00] デモンストレーション & 個別相談 |
1. サイクリックボルタンメトリーの基礎(15分) →サイクリックボルタンメトリー(CV)は最も基本的な電気化学測定法の一つです。酸化還元電位や反応の可逆性など、物質の様々な情報を一度にまとめて得られるため、化学の幅広い分野で用いられています。 本コーナーでは、使用する器具や測定手順、測定時の注意点をご紹介しながら、代表的な一電子酸化還元物質であるフェリシアン化カリウムのCV測定を行います。ご覧頂けば「CV測定ってこんなに簡単なんだ」とご納得頂けることでしょう。 2. RRDE-3Aを用いた対流ボルタンメトリー測定(15分) →ALS760Eデュアル電気化学アナライザーと RRDE-3A回転リングディスク電極装置 を用いた対流ボルタンメトリー測定の基本的な操作および解析方法をご紹介します。回転数をソフトウェアで制御し、測定したデータからLevichプロットが簡単に出力できることがご覧いただけます。リング-ディスク作用電極、ディスク交換式電極も展示いたします。 3. インピーダンス測定(15分) →Gamry社の電気化学測定装置を使った電池の電気化学インピーダンス測定とその等価回路を用いた解析の様子をご紹介いたします。 4. 光学式酸素モニター計 校正から測定までのご紹介(15分) →気相・液相中の他に非接触で測定が可能な光学式酸素センサーの実測をご覧いただけます。また、近日販売予定であるハンディーモデル Firesting GO2の実演もあり、手に取って使い勝手をご確認頂けます。 特に今回は、装置の開発者とメーカー担当者も同席致しますので、測定に関する詳しいご質問やご相談も可能です。また、分光電気化学測定に最適な小型分光器の展示も合わせて行います。 ※ 1~4は順番に廻ってご覧頂きます。 ● 展示コーナー(電極) →電極など各種消耗品を実際に展示しています。1~4のデモ中も常時展示していますので、ご自由にご覧いただけます。 ● 渡辺訓行先生などによる個別相談コーナー(事前予約の方から順にお受けいたします) |
[16:00〜16:10] 休憩 |
[16:10〜17:00] レクチャー 第3部 |
「電気化学測定の基礎(電池評価を中心に)」 元東京大学工学部 助教授 渡辺 訓行 (ビー・エー・エス(株) 顧問) ◇渡辺先生からの紹介コメント◇ 電池の評価法に関連して分極曲線、放電、充電曲線の測定や、電気化学インピーダンス法の実際と解釈について解説する。 |