「ビー・エー・エス電気化学セミナー2019 第2回」は大盛況のうちに終了しました
2019年11月20日(水)、曳舟文化センター レクリエーションホールにて、当社主催の「ビー・エー・エス電気化学セミナー2019 第2回」を開催しました。当日は、遠方のお客様にも多数ご参加いただき、大盛況のうちに終了することができました。誠にありがとうございました。
次回は、オンラインセミナーの開催を予定しております。
セミナーの様子 <レクチャー 第1部>
セミナーの様子 <レクチャー 第2部>
<デモンストレーション>
今後も、お客様のご希望に添えるようなセミナーを開催してまいります。
またのご来場を、社員一同心よりお待ちいたしております。
ビー・エー・エス 電気化学セミナーのお知らせ
ビー・エー・エス電気化学セミナー2019 第2回
電気化学の基礎
電気化学の基礎的な理論と測定方法を中心にしたレクチャーと、実際の計測装置を使ったデモンストレーションによるセミナーです。
毎回ご好評いただき、前回はこのような感想を頂いております。
- 基礎から丁寧に教えていただけた。
- ポイントがおさえられており、分かりやすい。
- 基礎の確認。困り事の解決となった。
- 分かりやすくまとまっていたと思います。
- 原理とあわせて理解しやすかった。
- 図や例が多く分かりやすかったです。
- 測定例等が多くわかりやすかった。
- 新しいことを知ることができた。
- 電気化学の基礎について原理的側⾯から再確認できた。
- 基礎的な理が深まった。
- 基礎を短時間で復習できた。分かりやすかった。
- 実例が多くて分かりやすかったから。
- おもしろく、使い方が多いと感じました。
- 分かりやすいスライドと実演。
- 困り事に親身になって相談にのって下さり、またほかの使用例も教えていただけた。
- 基礎的な知識の説明も含まれていて分かりやすかった。
- 具体的でよく分かった。
- 機器の扱いが理解できた。
- これから研究で使っていくので良い手本となった。
- 知りたい所が色々聞けました。
- 実際のデモを見て理解が深まった。
■ 主な参加対象者:
・分析化学、触媒、腐食、めっき、燃料電池、二次電池、太陽電池などの分野でこれから電気化学計測を始める方
(応用編の講演もありますが基礎を中心とした内容のセミナーです)
■ プログラム
[10:00〜12:10] レクチャー 第1部 |
[10:10~10:30] 「初めての電気化学測定時の製品選定のポイント」 ビー・エー・エス(株) 営業 衣笠 帝弘 ◇概要◇ 本講演では電気化学測定をこれから始められる方を対象に、測定対象に合った装置の選定や、測定用電極および測定用セルの選択方法に関して、各種商品の特長や選定時の注意点を説明しながら解りやすくご紹介いたします。 また、各種測定技法(CV測定、パルス測定、交流インピーダンス測定、分光電気化学測定等)に関しましても測定例を示し、簡単にご紹介いたします。 |
[10:35~11:20] 「電気化学とその計測の基礎」※今回は事前収録のビデオ講座とさせていただきます。 元東京大学工学部 助教授 渡辺 訓行 (ビー・エー・エス(株) 顧問) ◇渡辺先生からの紹介コメント◇ 電極電位を変化させるとは何を意味するのかから始めて、物質を電極において酸化-還元することの意味、物質のHOMO-LUMOとの対応関係を述べる。 参照電極の意義と必要性、その種類を詳述する。物質が電極に運ばれる輸送機構(具体的には拡散)に対する意識と、見落としがちな溶液抵抗(未補償溶液抵抗)に対する意識の重要性について触れる。 最後に最もポピュラーな計測法であるサイクリックボルタンメトリー(CV)の基礎について解説する。 |
[11:25~11:35] 「新製品 水素発生装置の紹介」 ビー・エー・エス(株) 開発設計部 山本 佳代 ◇概要◇ 年内発売予定の水素発生装置についてご紹介いたします。本装置は定電流で酸溶液を電気分解し、可逆水素電極用の水素を発生させる簡易電解装置です。 ポテンショスタットを使うときのような電位・電解時間の設定、接続方法等を考慮する必要もなく、初めてご使用いただく方でも簡単・安全にご使用いただけます。 本講演では装置の基本機能と実際の使用例を元にご紹介いたします。 |
[11:40~12:10] 「SEC2020スペクトロメーターシステムを用いた応用例の紹介」 ビー・エー・エス(株) 開発設計部 竹森 保夫 ◇概要◇ SEC2020スペクトロメーターシステムの一般的な使用方法として「キュベット型セルを使った吸光度測定」、「浸漬プローブを使った透過率と吸光度の測定」、「反射率測定」、「蛍光測定」、「分光電気化学測定への応用」について、装置のセットアップから実際の測定例までを紹介します。 |
[12:10〜13:00] お昼休み |
[13:00〜13:50] レクチャー 第2部 |
[13:00~13:20] 「光学式酸素モニターFireStingのご紹介」 ビー・エー・エス(株) 営業 保利 恭佑 ◇概要◇ 光学式酸素モニターFireStingの概要や測定のメカニズム、測定目的に応じた各種センサー類の選定についてご説明いたします。 光学式酸素モニターは従来の酸素モニターと比較して、電池及び膜交換が不要、測定に酸素を消費しない等、優れた利点があります。 これらの特長を活かし電気化学測定への適用の他、種々の応用例についてもご紹介いたします。 |
[13:25~13:50] 「回転電極法の紹介」 ビー・エー・エス(株) 営業 手塚 敬之 ◇概要◇ 「回転電極法」は、作用電極を回転させることで電解液に強制対流を発生させて電気化学測定を行う手法です。 回転電極法の基本原理と回転電極装置RRDE-3Aの概要、および回転電極法の目的、特長、解析方法についてご説明します。 最後に回転電極法による酸素還元反応(ORR)評価への応用について簡単にご紹介いたします。 |
[13:50〜14:00] 休憩 |
[14:00〜16:15] デモンストレーション & 個別相談 |
1. サイクリックボルタンメトリーの基礎(15分) →サイクリックボルタンメトリー(CV:Cyclic Voltammetry)とは、その名の通り、繰り返し(Cyclic)電位(Volt)を一定速度で掃引し、流れる電流(Am)を測定(Metry)する手法です。 酸化還元電位を始めとした、測定対象の電気化学的な知見を一度に纏めて得られるため、主に初期診断的な用途にて化学の幅広い分野で用いられています。 本コーナーでは、使用する器具や測定時の注意点などについてご紹介しながら、CV測定が簡単に行える様子を実際にご覧頂きます。 2. 回転電極システムのご紹介(15分) →ここでは回転電極法を行うために必要な装置と電極をご紹介致します。 回転電極装置RRDE-3Aは、コンパクトかつ高精度な回転を行うことができるため、様々な分野で広く利用されています。 ALS700Eシリーズデュアル電気化学アナライザーとの組み合わせにより、簡単操作で電気化学測定と解析ができることをおわかりいただけると思います。 3. Gamry社ポテンショスタットと電気化学的腐食試験(15分) →Gamry社製のInterface1010は、廉価ながらCV、CA、CPなどの基本的な電気化学測定だけでなく電気化学インピーダンス測定(EIS)機能が標準装備されており、電池などのエネルギーデバイスの評価、電気化学的腐食試験をはじめ様々な分野でお使いいただける電気化学測定装置です。 今回は、電気化学的腐食試験の一例として、鉄板のEIS測定の様子をご覧いただきます。 4. 分光電気化学測定システムのご紹介(15分) →分光電気化学測定は電気化学測定と分光学的測定を同時に行う測定法です。ここではSEC2020スペクトロメーターシステム、ポテンショスタット、分光電気化学セルなどの機器の組み合わせ方法、装置間の制御方法をご確認頂き、電気的駆動される酸化還元反応に伴う吸光度測定の様子をご覧いただきます。 5. 光学式酸素モニターシステムのご紹介(15分) →当システムでは、お手軽に高精度な酸素濃度の測定を行えます。電気化学測定等の理化学実験の前後での酸素濃度の確認はもちろんのこと、生物学や薬学、水産学、食品分野など幅広い分野で分析手法の1つとしてご使用いただけます。 実験目的に応じた豊富なセンサー類のご紹介を交えながら、機器との接続方法や操作方法、実際の測定の様子をご覧いただけます。 ※ 1~5は順番に廻ってご覧頂きます。 ● 展示コーナー(電極) →電極など各種消耗品を実際に展示しています。1~5のデモ中も常時展示していますので、ご自由にご覧いただけます。 ● 渡辺訓行先生等による個別相談コーナー(事前予約の方から順にお受けいたします) ※今回は一部オンライン通信での対応予定です。 |